No.94 自転車の被害事故・加害事故に備え保険をチェック
賠償リスクへの備えは大丈夫? 自転車保険の基本を整理
自転車による事故でも、高額の賠償責任が生じるケースがあり、各自治体では保険加入を求める動きが広がっています。実際の加入状況や補償内容の理解は十分とは言えません。保険の選び方と確認のポイントを整理します。
自転車関連事故の実態
警察庁の統計によれば、自転車関連事故は年間約7万件前後で推移し、死者・重傷者は数千人規模に上ります。事故の約7割は交差点やその付近で発生し、相手は自動車が大半を占めています。
歩行者との事故は歩道や交差点内で発生する割合が高く、身近な場所で重大事故に発展する可能性があります。
高額賠償が発生するケースも
自転車による加害事故では、高額の賠償が命じられた判例も少なくありません。未成年による事故や日常的な不注意による事故であっても、重大な結果につながる可能性があります。
このため、自動車と同様に保険による備えが不可欠です。なお、自転車保険については、多くの都道府県で条例により加入が義務または努力義務とされており、利用者や保護者に対して加入が求められています。

※元資料:一般社団法人 日本損害保険協会
自転車保険の基本的な補償内容
自転車事故に備える保険は、「相手への賠償」と「自身のケガ」の二つの補償が基本となります。特に対人・対物の賠償については、1億円以上の補償額が一般的とされています。
あわせて、示談交渉サービスの有無や弁護士対応の範囲も確認すべき重要なポイントです。
既存の保険でカバーされる場合も
自転車専用の保険に加入していなくても、既存の契約で補償が確保されている場合があります。例えば、賃貸住宅の火災保険に付帯される個人賠償責任特約や、クレジットカードの付帯保険、自動車の任意保険などです。
これらの特約を付けることで、自転車事故による加害賠償をカバーできる場合があります。家族全員が対象となるケースも多く、内容を把握しないまま重複加入している例も見受けられます。
ただし、補償額やサービス内容には違いがあり、複数契約していても補償額が単純に合算されるわけではありません。示談代行の有無なども含め、契約内容の確認が必要です。
気軽に加入できる一方で注意点も
近年は、コンビニやインターネットを通じて手軽に加入できる保険も増えています。一方で、更新忘れにより無保険状態となるリスクには注意が必要です。
また、自転車店での点検・整備時に付帯されるTSマークの保険は、有効期間が1年間に限られるため、期限管理が重要です。
最後に
自転車事故は誰にでも起こり得る身近なリスクであり、加害者となった場合の負担は決して小さくありません。保険の加入状況や補償内容を一度見直しておくことは、日常生活の安心につながります。
ご注意
※本記事は2026年5月25日時点で作成しています。自転車保険については各保険会社のホームページをご確認ください
