No.53 「賃貸物件市場動向」-エイブル総合研究所調べ-

家賃は上昇、初期費用は低下。東京・大阪の賃貸市場に変化

分析対象:株式会社CHINTAI掲載データ/比較年:2020年1月~6月 vs 2024年10月〜2025年3月

調査概要

 株式会社CHINTAIの掲載データをもとに、エイブル総合研究所が2024年10月〜2025年3月の東京・大阪の賃貸市場を分析。さらに2020年データと比較し、家賃の変動と敷金・礼金の推移を整理しました。

ファミリータイプを中心に家賃が上昇

東京エリア(上昇率の高い順)

  • 3LDKマンション:41%増
  • 3LDKアパート:31%増
  • 2LDKマンション:27%増
東京都の平均家賃金額の比較グラフ(2020年と2025年)
図1:東京都 平均家賃金額比較(2020年、2025年)

大阪エリア(上昇率の高い順)

  • 2LDKアパート:27%増
  • 2LDKマンション:27%増
  • 3LDKアパート:26%増
大阪府の平均家賃金額の比較グラフ(2020年と2025年)
図2:大阪府 平均家賃金額比較(2020年、2025年)

 上記のようにファミリータイプの間取りが軒並み上位を占めました。

敷金・礼金は東京・大阪ともに減少傾向

 家賃が上昇する一方で、敷金・礼金は東京・大阪ともに減少傾向が続いています。東京では敷金・礼金1か月の物件割合が減少し、特に敷金0円の物件が増加。

 大阪では以前から敷金なしの物件が多く、現在ではその割合が9割を超えるまでになっています。礼金についても2020年では「0か月・1か月・2か月」が同割合で拮抗していましたが、2025年には2か月の割合が約10%減少。代わりに、0か月・1か月の物件が増加しています。
※0か月分=0~0.5未満、1か月=0.5以上~1.5未満、2か月以上=1.5以上で算出

東京都・大阪府における敷金の割合推移グラフ
図3:東京都・大阪府 敷金の推移
東京都・大阪府における礼金の割合推移グラフ
図4:東京都・大阪府 礼金の推移

空室対策には市場変化の的確な把握を

 近頃テレビや新聞で「家賃上昇」が取り上げられていますが、建築や地価の上昇など複数の要因が考えられます。ただし、全ての地域・物件に当てはまるわけではありません。都心と郊外で傾向は異なり、画一的な判断は禁物です。空室率や経費が上昇する場合は、家賃や敷金・礼金の見直しを行うなど、市場変化を正確に捉え、迅速な対応をすることが安定した賃貸経営に不可欠です。

ご注意

※この記事は2025年7月21日時点の内容です。